気を散らすノート

色々と散った気をまとめておくところ.論文読んだり自分で遊んだりする.たぶん.

Manjaro インストール記

諸々あって Manjaro with xfce をインストールすることにしたので暫く先の自分用の設定メモ.システムの言語は en_GB で漢字とかは和文としていい感じに使えるようにしたい.

インストール

Windows を消し飛ばした.Secure boot を無効化するの最初忘れてたほかはほぼ安泰.これまで「たまたま(?)うまく行って自分は何もしなくてよかった」インストールしか経験したことがなく,毎回めちゃくちゃ不安になる.

時刻

日本時間を UTC だと勘違いしてまるまる9時間ずれていたので時刻合わせが必要.何故かグラフィカルな Manjaro Settings Manager というのの下に time and date の項目があり,そこで自動時刻合わせを on にして解決.ここの設定には root 権限が必要.

諸々の設定

  • 音声 → 全く認識されず, dummy output に出力してることになっているが,ググると類似の問題がいろいろ見つかるので調べたらなんとかなりそう.一旦放ってある
  • タッチパッド感度→グラフィカルに mouse and touchpad から.本体は多分 ~/.config/Mousepad/accels.scm にある (Scheme なんだ…) .
  • 起動時 Caps Lock を Ctrl に → 以前は xmodmap を startup に入れていたが setxkbmap -option "ctrl:nocaps" という便利なコマンドがある.これをグラフィカルな設定から起動時に走るようにしておくと,その本体は ~/.config/autostart/your_given_name.desktop にあって次のような感じだ.
[Desktop Entry]
Encoding=UTF-8
Version=0.9.4
Type=Application
Name=smash caps lock
Comment=smash caps lock
Exec=setxkbmap -option "ctrl:nocaps"
OnlyShowIn=XFCE;
RunHook=0
StartupNotify=false
Terminal=false
Hidden=false
  • Panel や Applet の設定→これもグラフィカルにポチポチやるのが正当でしょう.~/.config/xfce4/panel/**.rc にいろいろ設定が置いてあるようす.日付時計に %j を加えておくのが自分の趣味.
  • Workspace → グラフィカルな Workspaces という設定ツールから数を決められる…のだけど,行の数はなんと panel に出現する switcher の設定による必要があるようだ.
  • ショートカット→今の所 manjaro 既定のは割と使いやすそうだが,追加で Super+Left/Right で左/右半分に最大化,Super + Up で最大化,Ctrl+Alt+t ははじめドロップダウンターミナルに割り当てられているのでこれは F12 にして代わりに普通のターミナルが起動するようにする.デスクトップ機では更にSuper+Insert で左上,Super + PageUp で右上 (これ を見て納得してくれ)のように割り当ててて,よっぽど広いディスプレイでもなければ tiling WM の必要性をあまり感じないのだ.

全般に ~/.config/xfce4/xfconf/xfce-perchannel-xml/ にいろいろ設定があるので覗くと良さそう.

アップデート

$ sudo pacman -Syu --- でいいんだけど,初回の sudo って メッセージが出る んでしたね.懐かしい気分だ.

大事なソフトのインストール

Manjaro がもとにしてる Arch は Debian 系とちがって lib***-dev みたいなパッケージがない, 逆にいえばデフォルトで python3 が入ってるなら libpython3-dev のインストールは要らないし…というわけで,確かにいろいろシンプルではある.

Vim

試してみたら僕の普段使ってる feature=huge gui=gtk3 +luajit +python3 には追加のパッケージは不要だった(先に fcitx-gtk3 を入れたのでそこで入った何かはあったかも).ビルドの方法については Vim-jp が参考になる.dotfiles はレポジトリで管理してるのでそのまま.

├ Rust

今のところは curl --proto '=https' --tlsv1.2 -sSf https://sh.rustup.rs | sh が推奨されている.nightly にして,あとは clippy, rustfmt, rust language server (rls)rust-analyzer , いろいろ便利なcargo-update, ひょっとして evcxr あたりを入れましょう.最近 clippy は最初から入ってるのかな…

$ rustup component add rust-src
$ rustup component add clippy # up to date!
$ rustup component add rustfmt
$ rustup component add rls rust-analysis 
$ cargo install cargo-update

Haskell

諸々富豪的過ぎて最近 Haskell の環境設定のやる気がでないのだがghc-mod が動くバージョンでは megaparsec の 1.* 系しか動かなかったとか,ghc-mod が先に deprecated になったタイミングで hie (Haskell IDE engine) がもりもりメモリリークしてた印象も大きい: これはもう解決したはず)vim の plugin manager を Haskell 製の miv に依存しているので stack だけでも入れておきましょう.なぜ miv を使っているかというと設計が neobundle を使っていたときにこういう方式で良くない?と空想してたのそのものでめっちゃきれいだからです.閑話休題gcc, make, libffi, zlib, ncurses, どれももとから入ってるので大丈夫そうです.

├ texlive

これも富豪的で,10GB 単位で平気で食っていく上に最新を使おうとするなら年ごとに分けてインストールしかない,割に界隈で10年前のやつでも別に動くけど…みたいな雰囲気がある(パッケージレベルではバグが潰れてたりして案外最新版を使いたいことがある).せっかく Arch 系統だしそう古くないことを期待してパッケージマネージャに任せましょう.sudo pacman -Syu texlive-most texlive-lang. 現実問題としてじゃあ自分でキリル文字を組むのかという話があるが,こういうのはいざやりたくなったときに思考が邪魔されないのが大事. あとは biber は別パッケージ,Ubuntu とか Fira とか使うフォントも別にインストールしよう.

├ そのほか

夜中一人で電気を消した部屋で画面の明るさが真っ暗でも眩しすぎもないところを押したい…ので xbacklight を入れる. xbacklight --get で現在の輝度(0-100), xbcklight --set n で設定できる

設定

bash

LANG とかは下の日本語入力の設定で .xprofile に書いてあるのでそのへん含めてぱっとは

alias ls="ls --color=auto"
alias ll="ls -alF --color=auto"
alias v=vim
alias vi='vim -u NONE -U NONE -N -c "set number sehowcmd showmode"'
alias ghc="stack ghc --"
alias ghci="stack ghci --"

export XMODIFIER="@im=fcitx"
export GTK_IM_MODULE="fcitx"
export QT_IM_MODULE="fcitx"

export PATH="$HOME/.cargo/bin:$PATH"
export EDITOR=vim

HISTCONTROL=ignoreboth
HISTSIZE=10000
HISTFILESIZE=40000

set -o noclobber

export CFG_RELEASE_CHANNEL="nightly"
export CFG_RELEASE="nightly"

くらいですかねえ.

git

git config --global -e

ssh

bitbucket とかで使いがち.このへんを参考にしよう.

日本語入力

個人的には,物理的には日本語配列のキーボードを,ソフトウェア的には US 配列で扱って,その上で日本語入力を動かすのがお気に入り(業が深い).もとは Ctrl + Space で切り替えてたけど,HHKB を職場の端末で使うようになってからは変換キーで on/off することも増えた.

ともあれ,fcitx + mozc に慣れているので,詳細に見るなら Fcitx --- ArchWiki だけど,実際のところは 日本語の設定 --- ArchWiki の通りにやればそれでうまく行ってしまう.再起動後,fcitx のメニューから Mozc を追加して,その後 Mozc の preference でキー設定とかをいじってやれば良い.だいぶ前に Ubuntu で苦労したときよりずっと楽な気がするけど,あのときは多分 ibus-mozc からの移行とかいろいろあったんだと思う.インストールは fcitx-gtk3 fcitx-mozc fcitx-configtool あたり.

日本語フォント

諸々のデフォルトとか fallback を fontconfig 系で設定すればいい…のだけどほころびを見つけては治す作業になりそう.中日の二ヶ国語使いとかここの設定で発狂したりしないんだろうか.

Firefox については,例えば Noto 系で揃えるなら,フォント設定→デフォルトを Noto Sans JP, 言語→日本語 で Noto-* に設定した上で,Langauge → Choose your preferred language for displaying pages で,僕の場合上から en-gb, en, ja の3つに設定するといい感じになる.形としては IPA Gothic が未だに好きなんだけど,ウェイトが多いのは Noto の利点ですよね.

とりあえずはこんなもんだろうか.細かい追加があれば編集するし,もっと面白い話があれば新しい記事にすると思う.全般に Ubuntu に比べて,自分でなにかビルドするときに依存を集めてくるのが楽(…というか,別に ubuntu で面倒ということはないんだけど,こっちだと気がついたら入ってる)な感触はあるかもしれません.