気を散らすノート

色々と散った気をまとめておくところ.論文読んだり自分で遊んだりする.たぶん.

精神保健福祉法まわりのトリビア(厚生労働省は「著しく」かどうかとか大して重視してない説)

どうしても誰かに聞いてもらいたかったのだが,精神保健福祉法についてトリビアがあるんですけど,という話題の切り出し方もわからないので…….

精神保健福祉法第三十七条

第三十七条 厚生労働大臣は、前条に定めるもののほか、精神科病院に入院中の者の処遇について必要な基準を定めることができる。
2 前項の基準が定められたときは、精神科病院の管理者は、その基準を遵守しなければならない。
3 厚生労働大臣は、第一項の基準を定めようとするときは、あらかじめ、社会保障審議会の意見を聴かなければならない。

これに基づいて,昭和63年04月08日厚生省告示第130号精神保健及び精神障害者福祉に関する法律第三十七条第一項の規定に基づき厚生労働大臣が定める基準」というのがある.

この中で,隔離っていうのはこういうときにしかしてはいけないよ,と定めがある.

隔離の対象となる患者は、主として次のような場合に該当すると認められる患者であり、隔離以外によい代替方法がない場合において行われるものとする。
ア 他の患者との人間関係を著しく損なうおそれがある等、その言動が患者の病状の経過や予後に著しく悪く影響する場合
イ 自殺企図又は自傷行為が切迫している場合
ウ 他の患者に対する暴力行為や著しい迷惑行為、器物破損行為が認められ、他の方法ではこれを防ぎきれない場合
エ 急性精神運動興奮等のため、不穏、多動、爆発性などが目立ち、一般の精神病室では医療又は保護を図ることが著しく困難な場合
オ 身体的合併症を有する患者について、検査及び処置等のため、隔離が必要な場合

一方身体的拘束について

身体的拘束の対象となる患者は、主として次のような場合に該当すると認められる患者であり、身体的拘束以外によい代替方法がない場合において行われるものとする。
ア 自殺企図又は自傷行為が著しく切迫している場合
イ 多動又は不穏が顕著である場合
ウ ア又はイのほか精神障害のために、そのまま放置すれば患者の生命にまで危険が及ぶおそれがある場合

…と規定されていて,例えば自殺企図や自傷行為が「切迫している」(隔離)のか「著しく切迫している」(身体的拘束)のかって多分大事なんだろうな……という気配.

なのだが,というのが本題.個人的にはそもそもこの「他の患者との人間関係を著しく損なうおそれ」が筆頭ってどういうアレなんだろうと思っているのだが…….


まず,この隔離や身体的拘束の際にはその患者に対して「(隔離/拘束を)行う理由を知らせるよう努める」ことなどが規定されているが,厚生労働省がその様式を公開している.この中の隔離のお知らせ (PDF) を見てみると,文面は以下

 1 あなたの状態が、下記に該当するため、これから(午前・午後 時 分)隔離をします。
(中略)
ア 他の患者との人間関係を著しく損なうおそれがある等、その言動が患者の病状の経過や予後に悪く影響する状態
イ 自殺企図又は自傷行為が切迫している状態
ウ 他の患者に対する暴行行為や著しい迷惑行為、器物破損行為が認められ、他の方法ではこれを防ぎきれない状態
エ 急性精神運動興奮等のため、不穏、多動、爆発性などが目立ち、一般の精神病室では医療又は保護を図ることが著しく困難な状態
オ 身体的合併症を有する患者について、検査及び処置等のため、隔離が必要な場合
カ その他

アに注目:上の告示では「…予後に著しく悪く影響する場合」となっているが,お知らせでは「…予後に悪く影響する状態」となっている.こんなん自明に文面揃えたらいいのになぜなのかよくわからない….

もっとひどいのは,これは通知だが,「精神科病院に対する指導監督等の徹底について」と題された (平成一〇年三月三日) (障精第一六号) (各都道府県・各指定都市精神保健福祉主管部(局)長あて厚生省大臣官房障害保健福祉部精神保健福祉課長通知)(本文こちら).これは精神科病院の基準というよりそれを指導監督する側の,実地指導というのを行う際の留意点だが,なんと

ア 入院患者の隔離は、当該患者の症状からみて、その医療又は保護を図る上でやむを得ずなされるものであり、次の場合以外に行っていないか。
(ア) 他の患者との人間関係を著しく損なう場合。
(イ) 自殺企図又は自傷行為が著しく切迫している場合。
(ウ) 他害行為や迷惑行為、器物破損行為の危険性が著しい場合。
(エ) 不穏・多動・爆発性等が目立ち、一般病室では治療できない場合。
(オ) 身体合併症治療の検査及び処置等のために隔離が必要な場合。

文面が全体に雑になっていることはおいておいても,(イ)が 著しく 切迫している場合になっていることは見逃せない(上の告示でいうと,これは身体的拘束の要件だ).一方より強度の強い身体的拘束の方は(強調筆者)

ア 入院患者の身体拘束は、当該患者の生命を保護すること及び重大な身体損傷を防ぐことに重点を置いた行動の制限であり、次の場合以外に行っていないか。
(ア) 自殺又は自傷危険性が高い場合。
(イ) 多動・不穏が顕著である場合。
(ウ) そのまま放置すれば患者の生命にまで危険が及ぶおそれがある場合。

解釈論は詳しくないけど,直観的には程度の高い…危ない度合いって「著しく切迫」>「切迫」>>「危険性が高い」 じゃないですかね…….

なお,この文面は精神保健福祉法自体の大きめの改正に伴って,しれっと(ここは法律の改正とか全然入ってないところなんだけどこっそり)告示と文面を揃えるように修正されるようだ(障精発1127第7号 ​令和5年11月27日 「「精神科病院に対する指導監督等の徹底について」の一部改正について」,まだ検索システムに載ってないみたいで改正関連の情報を集めたページ にある通知への直リンク(PDF)).

というわけで,この辺の細かい文面に意味が持たされているのではというのは実はまやかしではないか,という説でした.やはり厚生労働省は滅さねばならない.おしまい.

(ちなみに厚生労働省法令等データベースサービスではこのあたり,「第9編 社会・援護 第2章 障害保健福祉」の下にあるんですね.)

2023年振り返り

なんやかんやあった一年でした.年末の進行が切羽詰まるのは今年も同様.なんとか年を越せそうだが.

お仕事

転居とともに職場も移った.7月に移ったので,その切れ目と年度の切れ目と2022/23 の切れ目がそれぞれ曖昧になってどこまでがどれかよくわからなくなっている.業務負荷としてはだいぶ減って,その分興味の向いた作業とかする余裕が取れていると思う(幸い前職でも業務に関連した調べ物とかは遠慮なくできていたわけだが).ただ,どちらがより働きやすいかというと,慣れの問題もあるけれどだいぶ前職のほうと感じている.これは部分的には前職で上司や同僚がみんな尊敬できるひとであったこともあるし,多分より大きいのは職場の形態的なこと(この辺をどの程度ここで明示するかまだ決めかねているので,ここまでにしておく). 働き先として大きく2軸で4つくらいのカテゴリに分けることができるとして,これまでそのうち1軸だけを重視してたのだけど,もう1軸でこれまでと違う所で今働いていて,結果的にその軸も自分にとってかなり(ひょっとしたら元々重視してた軸以上に)大事なことが明らかになったという経緯.

前職の方では完全に中堅ポジションに入っていて,その責務を全うできたかは自信がないけれど,立場によって予期されるものに合わせて能力とか振る舞いを上げていくのは今後のためにも悪くなかったと感じている.(そういえば,逆に現職では完全にひよっこで,そこもやりづらさの一つかもしれない).

お仕事そのものではないけど関連するはじめての経験をさせてもらったのも多分今年だったと思う(前職上司のおかげだ).もうちょっとガリっと勉強して経験積みたい気もしている.

お仕事以外

資格申請とその試験が2件(一部は年度内でまだ残っている),関連する講習が1件,全然別の試験が1件,と色々あった.

前職在職中に,お仕事以外の作業ごとみたいなのが,外部的に締切が設定されたとき以外あまりできておらず,ひょっとして出来なくなったのかと悩んでいたのだが,業務負荷が減るとその辺りは普通にある程度できるようになって,単純にトータル量の問題なのかなと思い始めてすこしホッとしている.このままリズムをつけてもっと色々できるように戻していく,というのが一つの目標ですね.やはり労働は悪とも思うのだけど,労働と共存するやり方はもっと色々模索したほうがよいかもしれない(とりあえず何も考えずに業務にできるだけの労力を注いで,残りでできることをする,というのも,楽ではあるのだけど,もっと主体的な配分を組めるようにならないといけないかもしれない).

Essential Cell Biology を久しぶりに通読した(ちょうど夏に 6th edition が出ていたのでそれ).発展の目まぐるしい分野にふさわしく,色々大きく改訂が入っていて面白かった.いろんな事象について説明できているようで,最後はそのように巧妙にうまく行っている,というのを飲み込まざるを得ないところがあって,もちろんそれはやむを得ないんだけど,底から全て納得できるわけではないのが,好きだけど好きじゃないなあというのは,学部生のときと同じ感想で,根本的な好みはそんなに簡単に変わらないねえ,と自分で感心していた.まあでもすごいよね.普段あまり真剣に考え込まないけれど,細胞機能やそれを構成する分子の設計と進化に何らの意図も知性も働いていない,というのをブレなく確信しつづけるのは,なかなか体力のいることのように感じる.

カールソン神経科学テキストは邦訳が出たのを買った(訳が訳註含めてちゃんと仕事してて原書に加えて価値のあるタイプだ),これもなかなかおもしろい(割とふわっとしているところも多いので,真剣に読み込むというよりぱらぱら眺めて通読するのが良いとおもう).

引越し作業はやっぱり死ぬほど大変だったのでなるべくもうやりたくない.8割まではすっと行けても残り2割で大量の曖昧性と向き合って,割とどっちでもいいけどたまに落とし穴があるような判断を無限に下していくの,本当につらかった.

来年度,とりあえず環境変えることに(ようやく)した.今更,にならないように本腰据えて頑張っていきたいんだけど,軸を同時に決めていかないとね. 向いてない向いてないと思いつつ少しずつ経験も積んでしまったわけで,それを踏まえて何なら hardcore にやっていけるのか,折り合いをつけていく必要があって,そのためには改めてここに植えられる興味のどれに集中するか選んでいく必要がある.

あと,前の勤務地では自動車を借りていて,免許取ってそんなに経ってないのもあって怖くて職場と家の10分の往復しかほとんどしてなかったのだが,転居したら一生乗れる状態にならないかもしれんと思って1ヶ月ほど意識的に出かけるようにして,片道1時間くらいのところも行ったりした.今後のことも考えると一応運転できる状態はキープしといたほうがよいことはありそうなのだが,どうも今の居住地で車に乗ろうという気になれないでいる.

自動車で行った先の海

買ってよかったもの

  • いいヘッドホン (SRH1840);10年くらい前に思い切ってソニーMDR-MA900 を買ってずっと気に入って使っていたのだが,この度買い替えた.開放型がよいのだけれど開放型はノイズに弱く結果的に家電量販店での視聴がまともにできないので,別件で東京に行ったついでにヘッドホン屋さんで色々聞いて選んだもの.低音から高音まで柔らかくて素直な音で,とても気に入っている.
  • コクヨ鉛筆シャープ - 0.7mm のを購入した.シャープペンシルにほしいのは,・軽くて,・細身で,・握るところがあまり柔らかくなくてかつトゲトゲしてなくて,・できたらペン先に向けて段々になってない,というやつだが全て満たしていて非常に良い.

音楽

長くなったので別記事に分けた.

ゲーム

Splatoon やりつつ,3月くらいから しばらく Subnautica をやっていた (Switch で買ったけど若干遠景の描画が追いついてなくてもう少しハードの性能の効くやつのほうがよいかも).明かり消してヘッドホンで金曜24時から午前3時までやるの楽しかったが少し危険を感じて一旦途中で置いてある.ゼルダのTotK はめちゃくちゃ面白くて少しずつやっているが一向に飽きる気配がない.Steam では shapez をしばらく遊んで(楽しいんだけど「あとはやるだけ」みたいなところから最適化を重ねるのが面倒になったりもした),Opus Magnum を時々思い出して2個くらい進める,みたいにやっている(動作が嵌ると気持ちいい;時々ループの仕様が思うようにいかない).最近 両手いっぱいに芋の花をSlay the Spire をやっていてどちらもとてもおもしろい.後者は前から風評聞いてて好みではなさそうかなーと思ってたのだけど,絶対SIMPLE主義 で執拗に推されているのをみて買ってみたらすごく面白かった.


今年は頑張ったとか頑張ってないとかというよりは,その時々のことを順にこなしていった,という感じがある.油断なく助走をつけて,払い出せる労力を出し惜しみしない一年にしたい.分野的には本業の他計算論とかもあるけど,やはり科学哲学周り最低限の知識は入れないといけないのではとも思ったりしているが,その辺はどうなることやら.

2023年聴いた音楽

まあ多分一番聴いてたのは結束バンドなのですが.

今年は ChatGPT に「こんな感じの音楽をおすすめしてよ!」みたいな遊びもして案外そこで好みの曲が見つかったりもして面白かった.

Skinny Lister - Mantra

2020年の記事 にも載せた Skinny Lister の新曲の一つ. なんで去年の記事に載せてないのかわからないんだけど Bonny's Eyes も好きでめちゃくちゃ聴いていた.よい音楽を作るグループです.

Half Moon Run - You Can Let Go

Half Moon Run はカナダのケベックのバンド.かなり好きだがどう形容していいのかはよくわからない.何回も聴くとぐるぐるしてくる(MV の影響もあるかもしれない)

Days N' Daze - My Darling Dopamine

テキサス.派手さと謎の悲しみと dopamine. 2020年

AJR - Touchy Feely Fool

AJR は友人のえんふつ氏がよく聴いておられて多分それで聴くようになったやつだが,最近の曲ではこれが一番好きかも.

Durry - I'm Fine (No Really)

Durry はアメリカのミネソタのバンドらしい.ほのかに後ろ暗いけどなんだかかえって uplifting な歌詞とメロディがよく噛み合ってる気がする.

Night Gaunts - Mosquitoes

Auckland, New Zealand. 派手めでたのしい. 2012年.

The Zolas - Swooner

The Zolas はカナダのバンドらしい.曲としては2016年 メロディがキャッチーで好き

キツヅエ - とぱす / ずんだもん

気に入ったら過去曲巡回してみてほしい.夏のストレージ が一番好き こういうのに弱い

The Lemon Twigs - When Winter Comes Around

多分原体験的に好きなのは自分にとっては Simon & Garfunkel なんだけど,それに近い好きさが刺激されている感じがすると思った曲.

Jamie T - Zombie

イギリスの歌うたい.なんかフレーズが頭によく残ってしばしば脳内再生されていた.

Sports Team - M5

London, UK. 曲は 2019年.

The Fratellis - Henrietta

スコットランド.曲は2010年.

↓非英語圏のをいろいろ聴いてみていた時期の

Mircea Baniciu - Pisica neagra

Mircea Baniciu はルーマニアの歌うたい.謎にご機嫌な曲.2010年.

The Hives - Bogus Operandi

スウェーデン.頭空っぽにして聴くと良い.今年の曲

The Kryptonite Sparks - Scante

ルーマニアのバンドらしい.これも割と頭に残るフレーズだ.2013年

青屋夏生 - ジョーク / 初音ミク

2021年だけど過去言及してなかった気がするので.わりとこれで救われていたところもある気がする

Logseq と Obsidian の比較

Logseq (https://logseq.com/) と Obsidian(https://obsidian.md/) は どちらもざっくりいうと, (1) markdown 形式でノート/メモを作成してその管理・閲覧・検索ができ,(2) ノート同士のリンクに重点をおいた機能を持つアプリケーションだ.細かいメモを作って互いにリンクする,というのは若干, 使ったことないけど scrapbox とも使い勝手が近いのかもしれない.

それぞれ別の用途で数ヶ月ずつ使ってみたので,1年前の自分が疑問に思っていた「どう違うの?」「どっちが良いの?」に対する現時点でのメモを残しておく.僕が最初に触ったのは Logseq で,数ヶ月たってまた別のプロジェクトについて Obsidian を使った.

結論

  • 厳密にどっちかでないとできないことはあんまりない
  • のだが,デフォルトの使い勝手が何を志向してるかは結構違い,これは我々がどのようにそのソフトウェアを利用するかに思った以上に影響する.箇条書きベースの記載がしやすければそのように我々はノートをまとめるし,普通の markdown ならもう少し長文を書きがちになる.
  • 用途の向き不向きは明らかにあるが,使ってみないとわからない類で(1年前の自分がこの記事を読んでも分からなかったと思う),かつ個々人の使い方にもよるから,まずはどんな理由でもいいから片方使ってみて,しばらくしてもう一つ触ってみて体得するのが良いだろう.
    • どのくらい向き不向きがあるかというと,多分僕は今後しばらくは使い分けると思うくらい
    • じゃあどっちから試すのか,の判断基準としてとりあえずわかりやすいのは,パッと見どっちが気に入るか,オープンソースかどうか,箇条書きベースで書く (Logseq) か普通の markdown より (Obsidian) か,あたりでしょうか.
    • 勘で言ってるけど作った情報を引っ越すのはある程度できると思う(僕の場合はそれぞれ独立したタスクに試用したのでそのニーズはなかった).

比較

使う上で目に付きやすい差をざっとまとめてみた.わりとどちらもプラグインであれこれできる上片方は open source なので,これはデフォルト,あるいはちょっと調べて筆頭で出てくる設定/鉄板プラグインとかを使った状態で,ということになります.間違いあったら適宜ご指摘ください

Logseq Obsidian
オープンソース
プラグインシステム
ドキュメント https://docs.logseq.com/ https://help.obsidian.md/
基本スタイル Outliner. 箇条書きベースのmarkdown markdown
リンク機能 元々箇条書きベースなのでブロックごとのリンク貼りが容易.embed したやつはその場で編集もできる. ファイルへのリンク, # heading へのリンクは自然,それ以上の粒度はリンク元に特殊な記法を挿入.編集は原則元のファイルに飛んでから.
backlink (あるページへのリンク元をそのページで表示する機能) ブロックベースでリンクを遡るので,意味のある文脈が拾いやすい(主観).backlink の集積自体が有意義なまとめになりやすいかも(主観).backlink 先の部分はその場で(ページ遷移せず)編集できる. ページ内のリンク近辺が表示されて良いのだが,元のページを見に行くことが多い(主観).backlink はページ同士の関係性に関する機能という感触(主観). backlink 先の編集はそのページに飛んでから.
「ふつう」の markdown らしさ ordered list などところどころ特殊.ブロックへのリンクも,内部的に付番をしているので logseq 外からは追いづらい 割と素直な markdown で,便利機能は markdown を読む段階ではなく,入力のところの支援で実現
alias (メモのタイトルにつける別名) Logseq 側ですべて同一視.ファイル内の [[aliasname]] へのリンクを辿ると basename.md が開く (つまり alias に関する情報がないとページを辿れないが,逆に2つのページ名を単に同一視できる) リンクを貼るときに補完・検索で同一視.ファイル内では [[basename|aliasname]] という記法に統一(つまりリンク関係は alias 情報を読まなくても正当に辿れる).別に aliasname.md という実在のノートが作れてしまう
メモのフォルダ分け構造 ファイル名に反映 (parent___child.md).ファイルのディレクトリ構造もよしなに読んでくれるらしい. ファイルのディレクトリ構造そのまま
タグ 内部的にはページと一緒,backlink がタグを辿る機能を持つ タグとして別機能.
その日のメモを書く journal デフォルトで対応,ずらずら一覧できる 日付名の .md を自動生成するくらいの機能
Zotero 連携 あるし使えるが,今最も使われてるのは web api を経由していておそらく筋が悪い ローカルに起動している Zotero と直接やり取りできるプラグインが最大手

基本スタイル

Logseq は Outliner を標榜していて,ありていに言えば箇条書きベースの block を基本単位とする markdown になっている.

何もないところでも bullet がある
Logseq の基本編集画面

一方 Obsidian はほぼ普通の markdown.

普通の markdown
Obsidian の基本編集画面

リンク機能

[[ページ名]] で内部リンクを貼れるのは共通.Logseq の方は(箇条書きのインデントで構造化される)ブロックごとにその reference や embed をする機能があり,内部的には ((645c6eed-86d3-4a68-8014-15b380351dd8)) みたいな(テキストとしてのファイル内には陽にはでてこない)文字列で定義され,基本的には右クリックのメニューからコピーする.

Logseq で少し前の日の記述を引っ張ってくる

Obsidian では,節 (headings) へのリンクは ページ名#節名 で貼ることができる (wikipedia の節リンクとほぼおなじ).他の任意の部分(1つのパラグラフとかリストとか)へのリンクは,リンクされるべき場所を ^465f73 のようにマークして,そこへのリンクを [[ページ名#^465f73]] のように作ることで設定される.このマークは手動で作ることもできるし,自動補完で勝手に埋めてもらうこともできる.

Obsidian. `^` を打つとリンク先が suggest される

できたリンク(ここでは同じページの中にリンクを貼っている).

Linked references (logseq) とか Linked mentions (Obsidian) とかいう名前で,そのページにリンクを貼っているページをその文脈とともに表示する機能.このあたりのツールの最重要機能と言って良いと思う.個人的には Logseq のほうが好み(ベースの設計と噛み合ってる感じがするのと,その場で編集できたりして使いやすい).

Logseq (うつ病に関するメモのページのリンク元が表示されている).元々が block を主体にしているので読みやすいかも

Obsidian の backlink.

普通の markdown らしさ

まず Logseq は outliner で,すべてが箇条書きというのは上に書いた通り.このためファイル形式は .md ではあるのだけれど,ブロック構造の記録に重点がある気配.

そもそもあまり明示されていないが,上のページ間リンクの貼り方にせよ下の alias 機能にせよ,多分色んな機能について Logseq はビューワとしての Logseq で賄う傾向が, Obsidian は入力支援で Obsidian を使って書く時に実現する傾向がある.

たとえばブロックへのリンクの記法についていえば, Logseq の方はリンクに使う文字列(((645c6eed-86d3-4a68-8014-15b380351dd8)) )がどこを指しているのかはファイル内には書かれていない.一方 Obsidian は(通常の markdown にはない記法とはいえ),リンクを挿入する時に,呼び出す側 ([[page#^465f73]] )と呼び出される側 (^465f73) の両方に自動でマークが埋め込まれる,ということになる.

結果として,できあがったファイル群を他のアプリケーションから読みやすいのは多分 Obsidian で(オープンソースなのは Logseq なので若干ねじれを感じる),markdown に寄り添うことも大事にしているような気がする.

個人的に許せないのが(しかしブロック構造を最優先する上で致し方ないとも思われるのが),Logseq の場合,上のスクリーンショットol に当たる箇条書きが,保存されている markdown をみると↓のようになっていること:

- こんなふうに bullet が(なにも書かなくても)ある
 - 下の段
 - enumerate
      logseq.order-list-type:: number
 - もある
      logseq.order-list-type:: number

Vim とか外部のエディタを使って一部修正するのとは若干相性が悪いんですよね.

alias

ページ名に別名をつける機能.例えば FIFO と first-in-first-out,encoding とエンコーディング,とかは(あるノートのタイトルとして)同一視してほしい. Logseq でも Obsidian でもこの機能があり,いずれも本体となるファイルのメタデータに記載する (markdown のヘッダに alias: ["foo"] みたいに書く).たとえば, endcoding.md というファイルにノートを書いて,"encoding" も "エンコーディング" もこの記事を指すようにしたい場合,

  • Logseq では,Logseq 氏がすべて同一視してくれる.[[encoding]] でも [[エンコーディング]] という記法でも encoding.md に飛べるし, backlink も追跡される.
  • Obsidian では,リンクを挿入する時に alias もサジェストしてくれる.それに従うと,[[encoding|エンコーディング]] という記法が自動で挿入され,元ファイルへのリンク + 「エンコーディング」という文字列での表示が(マークダウンの標準に近い機能として)実現される.検索では同一視される.[[エンコーディング]] というリンク設定はできるが,それは(まだ作ってない) エンコーディング.md を指す.

機能的には正直 Logseq のほうが使いやすいと感じるが,これまた外部ツールで読むとかそういうことを考えると Obsidian のほうが標準的な挙動をしていると言える.

ノートのフォルダ分け構造

ノートをフォルダで階層構造にすることができる(ファイルシステム上のディレクトリと区別してここではフォルダと呼んでみる).ファイル名+どのフォルダにあるかで二重管理になると面倒なので,一般的なノートについてはには平置きがお勧めだが,作業関係とか,自明な階層関係がある場合とか,ここの論文に対応するノートを置くフォルダとか,フォルダ形式が便利な場合も多い.

どちらもここは差し支えなく作れるのだが,何故か Logseq の方はこのフォルダ構造にあったディレクトリを切るのではなく,parent___child.md というファイル名になるのがデフォルト.なぜか全然わからない.

タグ

Logseq の #tag というタグ記法はほとんど [[tag]] というリンクと同じ.上の backlink 機能をベースに使う想定と思われるが,噛み合わせがよく実に使いやすい.例えば, 色んな疾病についてのメモを作っているときに,その疫学的情報を書くブロックに #epidemiology と打っておけば,バックリンクで「色んな疾病の疫学情報」が集まったページが自動的にできるわけだ.

Logseq のタグ機能

Obsidian はもうちょっと普通のタグ機能寄りで,ページをこれに基づいて絞り込んだりできる.

Obsidian のタグ機能は普通のタグ機能

journal

Logseq のほうにより深く組み込まれてる機能で(専用に journals/ というフォルダが自動で切られる),その日の日付のファイル名でノートが作れる機能.Logseq はデフォルトで,これを無限スクロールのような感じで過去に遡っていくことができる.Obsidian の方は本日のノートを開く機能はあるが,それを一覧できるようにするのとかにはプラグインが必要っぽい.柔軟性はどちらもあるので,あまりどっちかで困ることはないと思いますけれど.

Zotero 連携

文献管理ツールの Zotero との連携は今のところ Obsidian が筋が良いと言わざるを得ない.Logseq との連携は組み込みで ある んだけど,なんと web api のキーを取得してそれを直接叩くという謎設計(2023年11月時点).他のツールがやるように,同じ端末内で起動している zotero とやり取りするほうが色んな意味で好ましいと思うのだが,今のところそれを実現する機能はなさそう. Obsidian の方は obsidian-zotero-integration という拡張があり,十分使いやすい.

ぼくがどちらを使うのか

使い分けると思う.普段の用途,には今のところ Obsidian を使うことになりそう.というのは (1) Logseq しばらく使っていま Obsidian のフェーズだから, (2) Markdown の標準への準拠,ディレクトリ構成の反映などで Obsidian のほうが使ってて気持ちいい,(3) Zotero 連携が筋が良い ので.

あまり大粒でない情報がたくさんあって,それを色んな切り口で眺めたい場合には,ブロックを基盤とした構成と backlink / reference / embed が噛み合った Logseq のほうが相性が良いように思う.上に書いた,色んな疾患の,例えば疫学情報,予後,定義なんかを疾患ごとにまとめて,すると自動的に疫学情報の一覧みたいなのが作れる場合,とか. あと,色んな断片的な文献/報告書から時系列を整理するのに(お仕事にまつわる特定の使途があったのだが,あまり明確にかけないので表現が微妙になる),それぞれの報告書についてページを作り,日付を全部リンクにすると,各日付でどの文書によれば何が起こったかが一覧できるようになる,とか,そういう使い方は非常にやりやすかった.

あと,実は使ってて新しいものを使ってる感じがより強いのは Logseq だったりするので,その辺の楽しさも今後影響してくるようには思う.色々試しながら,ですね.個々人にしっくりくる使い方があると思うので,何が嵌るか,だと思います.

トラゾドンとワルファリンの相互作用

※なるべく事実に誠実であるようにつとめますが,本文や引用文献の内容や解釈,あなたやあなたと関わりのある方に下記の内容がどのように当てはまるかその他につき一切責任は負えません.健康に関する情報は適切な情報元にあたり,適切なひとと相談の上,ご自身の責任での判断をお願いします.


調べものをする魚

トラゾドンについては添付文書 にワルファリンとの相互作用として「プロトロンビン時間の短縮がみられたとの報告がある。」「機序不明」という少し気になる文面がある.中枢神経系への作用が重なって〜とか代謝酵素を阻害して〜とか,そらそうやろというやつとも違うし,PT の揺れはそこそこ困ることもありそうだ.その上,もともと「心筋梗塞回復初期の患者及び心疾患の患者又はその既往歴のある患者」につき「循環器系に影響を及ぼすおそれ」というふわっとした理由で注意を促されてもいて(ちなみに,慎重投与という言い方は少し前に改定されている(https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11120000-Iyakushokuhinkyoku/1_14.pdf)),なんだか気分的にも使いづらい気がしてくるが,実際どの程度の相互作用があるものなのだろうか.

自分用に調べた…のだがもともとその調べる契機になった使う機会がなくなり(勘違いで),それはそうと後で参照しそうなのでここにまとめて供養しておく.

結論

トラゾドンがワルファリンの作用を減弱するらしいことは広く文献に記載があるものの,具体的な情報としては,数例関連がありそうに見える報告がある一方,逆にそれ以上の報告はない(本当に見つからない).ワルファリンとトラゾドンが併用されること自体は,結構ありはするようだ.

文献

エーザイのホームページ 注: 医療関係者向けサイト にも3つ目以外は載っているが,見つかる限りで関連する報告は以下の通り.

  • Hardy, J. L., & Sirois, A. (1986). Reduction of prothrombin and partial thromboplastin times with trazodone. CMAJ: Canadian Medical Association Journal , 135(12), 1372.
    • PT など安定してたところにトラゾドン漸増して 300mg/日で,5週後 PT 20→14 秒に短縮.ワルファリンを増量後,トラゾドンが効果も副作用もあんまりで他剤に切り替え,ワルファリンの用量はもどされた,というもの.
  • Small, N. L., & Giamonna, K. A. (2000). Interaction between Warfarin and Trazodone. Annals of Pharmacotherapy, 34(6), 734–736. https://doi.org/10.1345/aph.19336

    • 3例の報告.ざっくり, 60-80歳代,INR が 2-3くらいで安定していたのが急に1台前半に下がって,トラゾドン50-100mg/日くらいの併用があった,というもの
    • 1/トラゾドンを開始,50mg/日を3晩,100mg/日を3晩飲んだところで低下に気付かれた.ほかは atenolol の増量があったくらい.Warfarin を増やしてもとに戻った
    • 2/ 安定していた PT, INR が一旦上昇,適宜 warfarin を一時的に減らして対処していたが,6月のあと2回予約を忘れて7月の再診で INR 1.4まで低下.その2週間前からトラゾドン 50mg/日の内服を再開していて,手持ちが尽きて飲まなくなったのはそういえばちょうど INR の上がった頃だった.
    • 3/ 気管支炎+αで入院(D日).INR は D日正常;D+1日延長(3.51),ワルファリンは2日休薬,減らして再開;その後 INRは1.2-1.6くらいの低めでワルファリン再増量. cephalexin 500mg*2/日 * 7日,ranitidine, docusate sodium, naproxen とともにトラゾドン 100mg/日が D〜D+2日まで,50mg/日がD+7日〜 併用され,その後継続.やっぱり入院前より INR が下がりがちで,ワルファリン増量で安定した.
  • Woroń, J., Siwek, M., & Gorostowicz, A. (2019). Adverse effects of interactions between antidepressants and medications used in treatment of cardiovascular disorders. Psychiatria Polska, 53(5), 977–995. https://doi.org/10.12740/PP/OnlineFirst/96286

    • ポーランドの特定の病院でそれっぽい 66 例をまとてみました…という報告で,方法論的にかなり信頼性に問題があるとは思うが,心房細動でワルファリン内服中にトラゾドン併用して peripheral thrombosis を起こした2例があった,とされている.... judging on the clinical manifestation, probably or certainly due to interaction.. と記載はあるものの定義が不明瞭で,静脈血栓もそれほど特異性のある病態ではないように思うから,関連は実際のところ不明,くらいの態度でいたほうが良いようには思われる.個別のケースレポートにしてくれてもよいのにと思ったりはする.
  • Jalili, M., & Dehpour, A. R. (2007). Extremely Prolonged INR Associated with Warfarin in Combination with Both Trazodone and Omega-3 Fatty Acids. Archives of Medical Research, 38(8), 901–904. https://doi.org/10.1016/j.arcmed.2007.05.004
    • これだけ向きが逆.術後の肺血栓塞栓で半年安定してワルファリン内服していたところで,トラゾドン 50mg/日と魚油2g/日を2週間ほど内服し,INR が 2.5→6 に上昇,薬剤中止でもとに戻って,トラゾドンも魚油もそのまま終了.どっちが原因かはわからないが,,という報告.
    • ちなみに魚油に関してはワルファリン内服中にもともと飲んでた魚油を倍にして INR が急に伸び,戻したら戻ったという報告(Buckley, M. S., Goff, A. D., & Knapp, W. E. (2004). Fish Oil Interaction with Warfarin. Annals of Pharmacotherapy, 38(1), 50–53. https://doi.org/10.1345/aph.1D007)もあるし,均してみるととくに影響しないという噂も別にあるようだ.

なお,ワルファリン投与されているコホートでは2%くらいがトラゾドンを併用していたという報告がある(せっかくなのでその中での動きも見てほしかったが).Wittkowsky, A. K., Boccuzzi, S. J., Wogen, J., Wygant, G., Patel, P., & Hauch, O. (2004). Frequency of Concurrent Use of Warfarin with Potentially Interacting Drugs. Pharmacotherapy, 24(12), 1668–1674. https://doi.org/10.1592/phco.24.17.1668.52338

一応あれば拾えそうな検索は試してみたが,ざっとみたところでは見つかるのは上記で尽くされている.というわけで上記の通り,いくつか報告はあるものの,,,というのが結論.割とトラゾドンとの相互作用自体が言及されることは多いようなのだが,有名な割に情報に乏しいようです.

ちなみに

知ってた?

ワーファリン のインタビューフォームより

スライドの挿絵は Flickr で検索すると風情があっていい

少しスライドを作って話をする機会があったときに,挿絵を入れて賑やかしにしたい,かつ権利関係がクリアなものが良い,というのがあった.こういうときは写真よりも線画のほうが使いやすい.タイトルで概ね言い尽くしているが,伝えたいのは2つ, (1) Flickr の検索機能が CCライセンス+イラスト,x年以前,みたいにできて割と良いこと,(2) Internet Archive から著作権の切れた本の挿絵が大量にアップロードされていて,好みの画像を引き当てるのが大変だが使いではあること.

こんな感じになってよいのでお勧めしたい.

化学っぽさ

考えている猫

何も考えてなさそうなマンボウ

検索

たとえば teacup の絵がほしいとしよう.検索画面は こんな感じ で,

検索画面

左側のライセンスのところ,右側の advanced をクリックすると出てくる詳細設定を触るとよい(日付は,例えば大戦中の写真がたくさん出てきてそれはほしくない場合とかに使いやすい).ライセンスの選択肢は下記の通りで, creative commons とか完全にフリーのものとかを選択できる.

ライセンスの選択肢

基本的には上に挙げたような挿絵を探す場合には no known copyright restrictions で検索するとよい.どうも OCR した前後のテキスト…と思われるものが入っているので,検索精度はあまり良くないが,少し遡るとこんな絵が手に入る.

Cup

(もとのリンクは こちら, "Cheese making; cheddar, swiss, brick, limburger, Edam, cottage, etc." (1913))

ほかスイカだとこんな感じ

watermelon の検索結果(で比較的よいところ).

暇なときに使い勝手の良さそうなのを見繕っておくと便利…というのと(タグ付けして自分で使いやすいようにもっとけると良いよね),画像をテキストから検索するところは最近の大規模言語モデルとか得意そうだなあと思っていますが,いずれも元気がなくて試みることはしていません.

なお, 彩色されてるのが多くて使い勝手にはやや劣るかもしれないが,最近だと NDLイメージバンク も積極的に使うと良さそうですね.

市販のペット・缶飲料のカフェイン含有量

前から調べてまとめようと思っていたのだがこれを機会に.

過剰摂取に関しては厚生労働省, 農林水産省 なども参照.アデノシンの受容体に対する競合阻害なのは既知だが,中毒症状もこれによるのかは調べてないです.日頃飲みうるやつしか調べてない.

お茶の部

飲み物 メーカ カフェイン量 (/100mL) 備考
伊右衛門 サントリー 約10mg 商品情報
伊右衛門 濃い味 サントリー 約20mg 商品情報
おーいお茶 伊藤園 13mg 商品情報
おーいお茶 濃茶 伊藤園 20mg 商品情報
おーいお茶 抹茶入り 伊藤園 14mg 商品情報
生茶 キリン 11mg 商品情報
アサヒ 「10mg未満」 商品情報
綾鷹 コカコーラ 表示なし 「製品特性にかかわる内容のため」
ファミマの緑茶 ファミリーマート 表示なし
伊右衛門 焙じ茶 サントリー 約10mg 商品情報
伊右衛門 京都ブレンド サントリー 約10mg 商品情報
生茶 ほうじ煎茶 キリン 11mg 商品情報
午後の紅茶 おいしい無糖 キリン 10mg 商品情報
和紅茶 無糖ストレート アサヒ 約10mg 商品情報
ファミマの紅茶 ファミリーマート 表示なし 問い合わせて9mg/100mL との噂

コーヒーの部

コーヒーについては UCC は一般的な案内にとどまり,ジョージアを擁するコカコーラは「製品特性にかかわる内容」 として非開示,一般的に含まれている量 で案内している.

飲み物 メーカ カフェイン量 (/100mL) 備考
Tully's coffee ブラック 伊藤園 60mg 商品情報
クラフトボス ブラック サントリー 40mg 商品情報
ワンダ 極 ブラック アサヒ 約60mg/100g 商品情報
ドトール ブラック アサヒ 約 40mg/100g 商品情報
ファイア ブラック 目覚めの深煎り キリン 52mg/100g 商品情報
ファイア ワンデイブラック キリン 36mg/100g 商品情報

なるほど. 自分の場合日頃典型的には緑茶を 1000mL ちょっと飲むが濃い味が好き,コーヒー飲んだり紅茶飲んだりで 200-400mg/日程度が典型的な摂取量かなあ.ちなみに錠剤で時々乱用されるエスタロンモカが 常用量2錠で無水カフェイン 200mg, ロキソプロフェンと配合している ロキソニンSプレミアム は常用量2錠で 50mg, と言ったところ.

他の飲料でいうと, コーラはペプシ約10mg/100mL, コカコーラについては「日本食品標準成分表2020年版によるレギュラーコーヒー(浸出液)の約1/6、紅茶(浸出液)の約1/3、煎茶(抽出液)の約1/2となります」というやけに微妙な回答 がされていて, 10mg/100mL 程度ということのよう. エナジードリンクは飲まないのでよくわかりません.

個人的にはこの辺の飲料のカフェイン量は常に表記されてほしいな〜と思いますが,多分お茶とかだとばらつきもあるのだろうしどのメーカも参考値の扱いではある.測定とか難しいのかもしれませんが測定技術については何も調べていない.しかし表示してないコカコーラ社,あまり好ましくない(飽きたので表現が雑).