気を散らすノート

色々と散った気をまとめておくところ.論文読んだり自分で遊んだりする.たぶん.

2023年振り返り

なんやかんやあった一年でした.年末の進行が切羽詰まるのは今年も同様.なんとか年を越せそうだが.

お仕事

転居とともに職場も移った.7月に移ったので,その切れ目と年度の切れ目と2022/23 の切れ目がそれぞれ曖昧になってどこまでがどれかよくわからなくなっている.業務負荷としてはだいぶ減って,その分興味の向いた作業とかする余裕が取れていると思う(幸い前職でも業務に関連した調べ物とかは遠慮なくできていたわけだが).ただ,どちらがより働きやすいかというと,慣れの問題もあるけれどだいぶ前職のほうと感じている.これは部分的には前職で上司や同僚がみんな尊敬できるひとであったこともあるし,多分より大きいのは職場の形態的なこと(この辺をどの程度ここで明示するかまだ決めかねているので,ここまでにしておく). 働き先として大きく2軸で4つくらいのカテゴリに分けることができるとして,これまでそのうち1軸だけを重視してたのだけど,もう1軸でこれまでと違う所で今働いていて,結果的にその軸も自分にとってかなり(ひょっとしたら元々重視してた軸以上に)大事なことが明らかになったという経緯.

前職の方では完全に中堅ポジションに入っていて,その責務を全うできたかは自信がないけれど,立場によって予期されるものに合わせて能力とか振る舞いを上げていくのは今後のためにも悪くなかったと感じている.(そういえば,逆に現職では完全にひよっこで,そこもやりづらさの一つかもしれない).

お仕事そのものではないけど関連するはじめての経験をさせてもらったのも多分今年だったと思う(前職上司のおかげだ).もうちょっとガリっと勉強して経験積みたい気もしている.

お仕事以外

資格申請とその試験が2件(一部は年度内でまだ残っている),関連する講習が1件,全然別の試験が1件,と色々あった.

前職在職中に,お仕事以外の作業ごとみたいなのが,外部的に締切が設定されたとき以外あまりできておらず,ひょっとして出来なくなったのかと悩んでいたのだが,業務負荷が減るとその辺りは普通にある程度できるようになって,単純にトータル量の問題なのかなと思い始めてすこしホッとしている.このままリズムをつけてもっと色々できるように戻していく,というのが一つの目標ですね.やはり労働は悪とも思うのだけど,労働と共存するやり方はもっと色々模索したほうがよいかもしれない(とりあえず何も考えずに業務にできるだけの労力を注いで,残りでできることをする,というのも,楽ではあるのだけど,もっと主体的な配分を組めるようにならないといけないかもしれない).

Essential Cell Biology を久しぶりに通読した(ちょうど夏に 6th edition が出ていたのでそれ).発展の目まぐるしい分野にふさわしく,色々大きく改訂が入っていて面白かった.いろんな事象について説明できているようで,最後はそのように巧妙にうまく行っている,というのを飲み込まざるを得ないところがあって,もちろんそれはやむを得ないんだけど,底から全て納得できるわけではないのが,好きだけど好きじゃないなあというのは,学部生のときと同じ感想で,根本的な好みはそんなに簡単に変わらないねえ,と自分で感心していた.まあでもすごいよね.普段あまり真剣に考え込まないけれど,細胞機能やそれを構成する分子の設計と進化に何らの意図も知性も働いていない,というのをブレなく確信しつづけるのは,なかなか体力のいることのように感じる.

カールソン神経科学テキストは邦訳が出たのを買った(訳が訳註含めてちゃんと仕事してて原書に加えて価値のあるタイプだ),これもなかなかおもしろい(割とふわっとしているところも多いので,真剣に読み込むというよりぱらぱら眺めて通読するのが良いとおもう).

引越し作業はやっぱり死ぬほど大変だったのでなるべくもうやりたくない.8割まではすっと行けても残り2割で大量の曖昧性と向き合って,割とどっちでもいいけどたまに落とし穴があるような判断を無限に下していくの,本当につらかった.

来年度,とりあえず環境変えることに(ようやく)した.今更,にならないように本腰据えて頑張っていきたいんだけど,軸を同時に決めていかないとね. 向いてない向いてないと思いつつ少しずつ経験も積んでしまったわけで,それを踏まえて何なら hardcore にやっていけるのか,折り合いをつけていく必要があって,そのためには改めてここに植えられる興味のどれに集中するか選んでいく必要がある.

あと,前の勤務地では自動車を借りていて,免許取ってそんなに経ってないのもあって怖くて職場と家の10分の往復しかほとんどしてなかったのだが,転居したら一生乗れる状態にならないかもしれんと思って1ヶ月ほど意識的に出かけるようにして,片道1時間くらいのところも行ったりした.今後のことも考えると一応運転できる状態はキープしといたほうがよいことはありそうなのだが,どうも今の居住地で車に乗ろうという気になれないでいる.

自動車で行った先の海

買ってよかったもの

  • いいヘッドホン (SRH1840);10年くらい前に思い切ってソニーMDR-MA900 を買ってずっと気に入って使っていたのだが,この度買い替えた.開放型がよいのだけれど開放型はノイズに弱く結果的に家電量販店での視聴がまともにできないので,別件で東京に行ったついでにヘッドホン屋さんで色々聞いて選んだもの.低音から高音まで柔らかくて素直な音で,とても気に入っている.
  • コクヨ鉛筆シャープ - 0.7mm のを購入した.シャープペンシルにほしいのは,・軽くて,・細身で,・握るところがあまり柔らかくなくてかつトゲトゲしてなくて,・できたらペン先に向けて段々になってない,というやつだが全て満たしていて非常に良い.

音楽

長くなったので別記事に分けた.

ゲーム

Splatoon やりつつ,3月くらいから しばらく Subnautica をやっていた (Switch で買ったけど若干遠景の描画が追いついてなくてもう少しハードの性能の効くやつのほうがよいかも).明かり消してヘッドホンで金曜24時から午前3時までやるの楽しかったが少し危険を感じて一旦途中で置いてある.ゼルダのTotK はめちゃくちゃ面白くて少しずつやっているが一向に飽きる気配がない.Steam では shapez をしばらく遊んで(楽しいんだけど「あとはやるだけ」みたいなところから最適化を重ねるのが面倒になったりもした),Opus Magnum を時々思い出して2個くらい進める,みたいにやっている(動作が嵌ると気持ちいい;時々ループの仕様が思うようにいかない).最近 両手いっぱいに芋の花をSlay the Spire をやっていてどちらもとてもおもしろい.後者は前から風評聞いてて好みではなさそうかなーと思ってたのだけど,絶対SIMPLE主義 で執拗に推されているのをみて買ってみたらすごく面白かった.


今年は頑張ったとか頑張ってないとかというよりは,その時々のことを順にこなしていった,という感じがある.油断なく助走をつけて,払い出せる労力を出し惜しみしない一年にしたい.分野的には本業の他計算論とかもあるけど,やはり科学哲学周り最低限の知識は入れないといけないのではとも思ったりしているが,その辺はどうなることやら.