気を散らすノート

色々と散った気をまとめておくところ.論文読んだり自分で遊んだりする.たぶん.

2019年,買ってよかったもの

じぶん Advent Calendar の15日目の記事です.

自分でもここまで続くとはあんまり思ってませんでした.初日にどのくらいネタあるかな…と考えていたときに,なんか切りがいいし,もしその日までネタ切れずに続いてたら15日目はこの記事にしようと思っていたものです.御託はいいからさっさと始めるぜ.

HHKB Professional Type-S

www.pfu.fujitsu.com

持ち歩きできる静電容量無接点式キーボード.つい最近刷新されたらしいがその前の話です.

実は1.5年ほど前に Realforce の変荷重 のを買って打ち心地に惚れ込んでいました.もとはメカニカルのを買おうかと思って時折家電量販店の キーボード売り場に足を運んでいたところが,試しに触った realforce にいたく惹かれて,半年くらい悩んだ後に買ってしまったものです.日々のタイプがこんなに楽しいなんて.

仕事柄,職場では四六時中タイプするというわけではないのですが定期的にまとまった長文を打つという感じ(比較的文章量の多い部署にいます).その上,固定の机がなくて端末がたくさんあるのの空いてる場所を使う…というので,キーボードは初期付属品が分解掃除もされず使われ続けているという塩梅です. はじめは大して気にしてなかったのですが,おうちでハッピーさが高まるにつれて職場での打ち心地の引っ掛かり(これは掃除するだけでだいぶ改善されそうだけど…)にストレスを感じるようになり,それを1年近くためた末に思い切って買ってしまいました. 長く使えば実質無料.

結果: 想定の20倍くらいハッピー

実はその引っ掛かり感に集中力を削がれ続けていたこと,また僅かに打鍵のスピードが落ちて時々思考が打鍵を待つ状態になっていたこと,がキーボードを持参するようになってはっきりしました. 考えてることをそのまま画面内に反映させられることでマジであらゆる生産性が変わってくる. 職場のキーボード環境が良くなさすぎた面はもちろんあるにしても,ここまで幸福度と仕事のはかどりが変わるとは思いませんでした.

打鍵感的には realforce のほうが好き…なのですが上記の事情からかんたんに持ち歩けるサイズと重さであることが必要,というわけでHHKBに. ここ5年くらいは日本語キーボードを EN-US の設定で使うのになれてること, 日本語をよく打つことになるので方向キーがある方が便利そうなこと, の2点で配列は日本語に.<Space> の狭さが気になるかと思いましたがそれは大丈夫. HHKB pro の静音版は店頭では試し打ち出来ないのですが, realforce の中で静音版と普通のを比べたときに,この差を店頭にある HHKB に適用すればもうちょっと realforce よりの打ち心地になりそう…と思ったのでもう一段張り込んで type-S にしました.結果的にはこれまた大正解. スコスコ滑らかなうち心地が好きな諸兄は,音を気にする必要がなくても静音タイプを選ぶのがおすすめです.音によって錯覚が起こってるのか,静音性能を上げる過程で打鍵感がやはり変化するのか(指先は敏感なので十分ありそう)は判然としませんが.

可搬性と打鍵感には満足,唯一ケーブルの差し口の場所と方向が不便に感じることがあり,価格がそれだけするならそこはもう一息…という気がします.(キーボードの奥側からまっすぐ伸びるので,ラップトップにつなげて狭い机で併用しようとするとどうしても邪魔になる.)

Canon EF50mm F1.8 STM

cweb.canon.jp

いわゆる撒き餌レンズ.1万円強ってマ??

替えレンズの購入は分不相応と思ってきたのですが,とはいえ(譲ってもらった)一眼を使うようになって長いし, 新しい撮り方も覚えたいし……値段も……想定外だし……とうじうじ迷い続けていたものを年初に買ってしまったものです.初めての交換レンズだ….

f/1.8 というこれまでからいうと異次元の開き,また暈け方がすごく綺麗で,何をどう撮っても楽しい. これまでは全く出来なかった撮り方ができて,そういう意味でも色々試す面白さがあります.

IMG_0750

レンズに甘えずにちゃんといい写真を撮れるように精進したい.

通勤用かばん

(型番の特定が出来ずご紹介できません)

先代がファスナーの不調のためお亡くなりになったのでヨドバシカメラ地下で購入. とにかく荷物を持ち歩く人間なので, でかいこと,ファスナが滑らかで丈夫なこと,ある程度以上のポケットの数が合って中の整理がしやすいこと, 自転車通勤なので両側の肩紐を前で留められること,を条件に選びました. 毎日ラップトップ+水筒+なんとなく持ち歩いてる書籍数冊+A4紙束+最近はHHKBを持ち歩き, 時折追加で図書館のでかくて分厚い教科書も飲み込んでくれる頼りになる奴です. 縫製もしっかりして,ファスナも丈夫っぽくて長持ちしてくれそう (防弾性能のあるものにも使われる生地であるとのアピールがあったけど,そういう強靭さはあんまりいらないかも). 先代の一つ前に使ってた同様の要件の鞄は丸7年つかってなお大丈夫だったので(今は一旦お休み中),そのくらいの持ちを期待しています.

the Guardian Weekly

www.theguardian.com

英紙 the Guardian が週刊で発行してる紙の雑誌.内容は特集,世界のニュース,インタビュー類,論評,文化欄,クロスワード,レシピ,その他.

英文を読むといっても調べものするときとかでジャンルが偏りがちだよなー,kindle で洋書買っても積みがちだなー, ニュースはヘッドラインだけみたいなことが多いなー,と思って, もう少し英語に関して自身に外圧を掛けたいと考えて最初の6週間計6冊を6米ドル,というお試しプランから始めたもの. theguardian.comの方にニュースを見に行くと,the Guardian は思想的にだれでも全記事読める状態を確保する方針,

... unlike many news organisations, we made the choice to keep our reporting open for all, regardless of where they live or what they can afford to pay.

その上で独立したジャーナリズムの維持にサポートが必要,というようなことを謳っており,以前からいい記事が多いとは思っていたところで,それに絆されたところもあります(どうせ何か購読するなら,的に).

やっぱり物理的な紙として届くと読もうかって気が起きやすいし,記事としてはもちろん面白い. とりあえずしばらく続けるかということで購読を続けています. ちょっと変わった洋雑誌を読んでるみたいなところで自意識がくすぐられてる部分があるのも否定は出来ないけど, まあええねん,それも含めての購読であっても,そのお蔭で普段触れづらい英文が開いてる口に飛び込んできてくれるということで. あと難しいクロスワードがちゃんとあるので,少しずつ手を付けようかなあ….これまでの人生で使ったことのない推論の型みたいなのを使うことになりそうなので,最初数巻の答えをみながら勉強を始めるのがいいかもしれない.

ただ週刊で読むのが追いつききってはいないのは事実(正直言えば隔週くらいが自分のペースにはちょうど良さそう). 朝か晩の決まった時間に5分とか読む習慣を作るといいかもしれない.

ふりかえり

今年は年近い単位で買おうかどうしようか迷ってた耐久財を思い切って購入したら最高だった,みたいなのが印象深いです. よかったよかった,とても嬉しい. 迷い始めたタイミングで買うべきだったかというとそれも難しいけど,多分僕にはこのぐらい迷ってからの購入が合ってるんだと思う. ただ生活の質を確実に底上げする品にはあんまり躊躇しすぎてももったいないかも,というのが教訓かなあ.

それにしても数年以上長く愛用できそうな品が増えて,楽しみです.